最近は,あまり日本語の本を読まなくなった.英語教育や言語学などの本を読むのはもちろん,たまに手を出す自分の専門外の学問の入門書なども英語の本を読むようにしている.
ぼくは,漫画にはあまり興味がないし,純文学も大衆小説もあまり日本のものは好きじゃないし,好きなものはもう読んでしまった.それでも,確かにまだ読みたい本というのはないわけじゃないし,思い出深く読み返したい本もある.そういうことを述べてみたい.
ぼくは,以前このブログでも書いたと思うが,ディズニー映画はあまり好きではない.しかし,代わりと云ってはなんだが,児童文学のたぐいは意外と好きだったりする.大学生頃,人間関係に苦しんで,何もしなかったころは,地元の図書館に行って,よくドイツやイギリスの児童文学の本を借りてきて読んだものである.
さて,日本のものだが,寺村輝夫の『消えた2ページ』という本が小学生のころ好きで,18ぐらいになったときも突然読みたくなって,読み返したのを覚えている.ぼくは,小学校の頃,中学入試をして,嫌な受験勉強をやらされた経験があって,そのときに読みたかったという本が結構ある.そして,まだ読んでいないものもある.そのひとつに舟崎克彦の『ぽっぺん先生』シリーズというのがある.こ
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Mr. Poppen Series by Katsuhiko Funazaki contain the author's acute observation against the world. One work deals with Darwinism.
このあいだ,この著者の作品そのものでなく『これでいいのか! 子どもの本』とかいうタイトルのエッセイを読んで,この著者がかなり深い洞察力の持ち主であることを知った.『ぽっぺん先生と笑うカモメ号』という作品ではダーウィンの進化論をテーマに書いているらしい.
ハリー・ポッターシリーズがそうであるように,児童文学の中には極めて鋭い人間世界を貫く冷酷な法則(本来,このことを「学問」と呼ぶ)を何気なくテーマに盛り込んでいるものがある.『ぽっぺん先生』はこの日本版なのかもしれない.
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